大学生がプログラミングを学んでも意味がない。
世の中には、上記のような意見もあります。
プログラミングに興味がある人のなかには、意味がないなら学習をやめようと考えている人もいるはず。
しかし、実際は大学生がプログラミングを学ぶメリットも多いです。
そこで、この記事では大学生がプログラミングを学ぶ意味を解説します。
また、おすすめの学習法も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
プログラミングはすべての大学生におすすめではないものの
学ぶメリットの多いスキルです。
大学生がプログラミングを学ぶのは意味がないといわれる理由
大学生がプログラミングを学ぶのに否定的な意見には、いくつか理由があります。
ここでは、大学生がプログラミングを学ぶ意味がないといわれる理由を4つ紹介します。
- 長期間学習しないとスキルを習得できない
- 挫折しやすく学習が無駄になる
- 理系・専門学生に勝つのは難しい
- IT業界以外に就職するときは学習が無駄になる
長期間学習しないとスキルを習得できない
プログラミングの習得には、長期間の学習が必要です。
一般的にプログラミング学習時間の目安は1,000時間といわれています。
平日1日2時間・土日で1日5時間学習したと仮定した場合、50日(約1ヶ月半)必要です。
毎日学習するのはかなり厳しいので、現実的には3ヶ月~6ヶ月はかかるでしょう。
これだけ学習期間が必要となると、覚悟を決めて学習しなければ努力が無駄になりかねません。
また、学習時間を確保するために、他の時間を削る必要もあります。
総合的に考えると学習時間に対する対価が見合わず、意味がないと考える人もいるのです。
たしかにこれだけ学習期間が長いと、うまくいかないときのリスクはありますね。
挫折しやすく学習が無駄になる
プログラミングは挫折する人が多いため、学習が無駄になるリスクがあります。
プログラミングは専門用語や覚えるべき文法などが多く、初心者は学習に行き詰りやすいです。
とくに費用をおさえて本やWebサイトで学ぶ場合、わからない点を相談できないため挫折する可能性が高まります。
もちろん、相談できるメンターを探して質問したり、スクールを利用したりすればスキルは習得可能です。
ただ、学習しても挫折するリスクがあるなら、他のスキル習得に時間を使う方がいいという意見もあります。
挫折するかもしれないと、学習をためらう意見もあるみたいです。
大学生向けのスキルは他にもあります。
難易度の高いプログラミングをあえて選ばないという意見も理解できますね。
理系・専門学生に勝つのは難しい
大学生からプログラミングを学習しても、理系・専門学生に勝つのは難しいという意見があります。
未経験からプログラミングを学習しても、すでにスキルの高い理系・専門学生とは差があると考える人も多いです。
実際に大学・専門学校でプログラミングを学んだ学生は、未経験者よりはスキル・知識が高いケースが多いです。
ただ、実際には学生時点の差は微々たるもの。
学校で学んだスキルが実務レベルで通用するかというと、そんなことはありません。
ITエンジニアになることを前提にすると、未経験者が理系・専門学校出身者より活躍するケースもあります。
とはいえ、理系・専門学生の方が有利というイメージが強いです。
そのため、学習しても理系・専門学校出身者に追いつけないなら、学習する意味がないと思われています。
実際に文系・未経験者のITエンジニアもたくさんいます。
入社時点で差があっても、気づいたら逆転するケースもあるみたいですね。
IT業界以外に就職するときは学習が無駄になる
プログラミングをせっかく学習しても、IT業界以外に就職する場と学習が無駄になるという意見もあります。
プログラミングスキルは将来性が期待できますが、IT業界以外で必須かというとそうではありません。
もちろん、身につけたスキルが意味があるものの、学習期間を考えると他のスキルを学ぶ選択肢もあります。
とくに大学生の場合、就活までに志望業界が変わることも多いです。
また、就活を進めるなかでIT業界から内定をもらえないケースもあるはず。
プログラミングを学習しても、他業界に進むとあまり使い道がないと思う人もいるようです。
せっかくスキルを身につけても、使う機会がないともったいないですよね。
【結論】大学生がプログラミングを学ぶ意味はある
ここまで、大学生がプログラミングを学ぶ意味がないといわれる理由を解説しました。
しかし、私は大学生がプログラミングを学ぶメリットは多いと考えます。
ここでは、大学生がプログラミングを学ぶ意味について解説します。
- IT業界を含め就活での選択肢が広がる
- 自分のアイデアを形にできるようになる
- 在宅ワークなど自由度の高い働き方ができる
- 論理的思考力が身につく
IT業界を含め就活での選択肢が広がる
大学生がプログラミングを学ぶことで、IT業界を含めた就活での選択肢が増えます。
在学中にプログラミングを学ぶと、WebエンジニアやプログラマーなどIT職種・業界の選択肢が増えます。
もちろん、実務経験がない場合は即戦力にはなれません。
しかし、大学生はポテンシャル重視で採用されるケースも多いです。
文系未経験でも、プログラミングの学習経験があれば採用される可能性があります。
また、IT業界以外でもプログラミングスキルは評価されることも。
就活では学習経験や取り組む姿勢、IT関連のスキルがプラスに評価されるケースがあります。
最近ではIT業界以外でもIT知識が求められるため、IT業界を目指さない人でも学ぶメリットは多いです。
就活の選択肢を増やしたい人は、プログラミングスキルを学ぶと良いでしょう。
就活で評価されやすいスキルの1つですね。
自分のアイデアを形にできるようになる
プログラミングを学ぶことで、自分のアイデアを形にできるようになります。
- 作ってみたいアプリのアイデアがある
- 自分でWebサイトを作成してブログを運営したい
- 写真のポートフォリオサイトを作りたい
上記のような望みがある人もいるでしょう。
日常的に利用するアプリやWebサイト。
こうしたら、もっと使いやすいのにと思うこともありますよね。
プログラミングスキルがあれば、Webサイトやアプリを開発してアイデアを形にできます。
趣味で開発するだけでなく、クオリティの高い成果物が作成できれば収益化も可能です。
大学生のうちに収益化に成功すれば、就職だけでなくフリーランスや起業の選択肢も生まれます。
アイデアを形にできるスキルは強みになりますよ。
自分で稼げるサービスが開発できると、選択肢が大きく広がります。
在宅ワークなど自由度の高い働き方ができる
プログラミングを習得できれば、在宅ワークなど自由度の高い働き方ができます。
プログラミングを行うITエンジニアは、時間・場所問わず働きやすいです。
プログラミングはパソコンとインターネット環境があれば作業が可能なため、場所にとらわれず働けます。
在宅ワークやフレックス制度を導入している企業を選択すれば、自由度の高い働き方が可能です。
在宅ワークなど自由度の高い働き方を希望する人は、プログラミングを学んでIT企業を目指すと良いでしょう。
プログラミング業務と在宅ワークの相性は抜群です。
論理的思考力が身につく
プログラミングを学習することで、論理的思考力が身につきます。
論理的思考力は、物事を順序立てて考える力のことです。
プログラミングは実現したい結果から逆算して、コンピュータに指示を出す作業のこと。
プログラミングを学ぶ過程で、自然と論理的思考力が身につきます。
論理的思考力はプログラミングだけでなく、就活や大学卒業後でも必要なスキルです。
たとえば、面接での受け答えで説得力のある回答をするには、論理的思考力が欠かせません。
伝えたいことを順序立てて説明できれば、意図が面接官に伝わりやすく評価されやすいです。
面接での説明の仕方1つで印象は大きく変わります。
論理的思考力は就活でも活かせるスキルです。
さらに、社会人になっても論理的思考力は必要です。
- プレゼンで自社商品をアピールするとき
- わかりやすいプログラミングコードを作成するとき
- 営業で商品をアピールするとき
上記の場面でも、順序立ててわかりやすく解説する力があれば成果を出せます。
論理的思考力は、就活や仕事など幅広い場面で活かせるスキルです。
大学生のうちにプログラミングスキル+論理的思考力を身につければ、将来の大きな武器になるでしょう。
論理的思考力はあって損はないスキルですよ。
プログラミング学習をやめたほうがいい大学生の特徴
大学生がプログラミングを学ぶメリットは多いものの、全員におすすめとはいえません。
ここでは、プログラミング学習をやめたほうがいい大学生の特徴を紹介します。
- 継続した学習ができない人
- うまくいかないときに試行錯誤できない人
- プログラミングを学ぶ目的が見つからない人
- プログラミングに拒否反応がある人
継続した学習ができない人
継続して学習できない人は、プログラミング学習に失敗する可能性が高いです。
プログラミングを習得するには、継続した学習が必須。
三日坊主の癖がある人や、学習する時間を定期的に確保できない人は途中で挫折する可能性が高いです。
とくに大学生の場合、プログラミングを学ぶ緊急性がある人はほとんどいません。
学習を習慣化できなければ、一気に熱意が冷めてやめる可能性が高まります。
学習を継続できないと努力が無駄になるため、無理にプログラミングにこだわる必要はないでしょう。
学習を継続できない人は、習得する前にやめてしまう可能性が高いです。
うまくいかないときに試行錯誤できない人
うまくいかないときに試行錯誤できない人も、プログラミング学習に向きません。
プログラミングは基本的に、エラーを解消しながら試行錯誤して作業をするものです。
プログラミング上級者のITエンジニアでも、日々うまくいかないなかで試行錯誤を繰り返します。
ただ、大学生のなかにはわからないことが出たときに試行錯誤できず、学習を中断する人も。
結局、中断したまま学習せず挫折する人は多いです。
試行錯誤するのがきらいな人や、すぐ人に答えを聞きたがる人は挫折する可能性が高いです。
自分で考えることを放棄する人は、プログラミング学習に向いていません。
逆に最初は理解できなくても、試行錯誤できる人は成長します。
成長できる人は、未経験からでもITエンジニアとして活躍していますね。
プログラミングを学ぶ目的が見つからない人
プログラミングを学ぶ目的が見つからない人も、プログラミング学習に向きません。
社会人がプログラミングを学ぶ場合、昇給や転職など学ぶ目的が明確なためやる気を保てます。
一方、大学生の場合は目的があいまいではモチベーションを維持できません。
「将来のため」「就活のため」など具体性に欠ける目的でプログラミングを学んだ場合、少しの困難で挫折しやすいです。
大学生にとってプログラミングを学ぶことは必須ではありません。
本気で習得したいなら理想のキャリアとあわせて、プログラミングを学ぶ目的を明確にさせる必要があります。
何となくプログラミングを学習しても、挫折すれば時間の無駄です。
とりあえず将来のためにプログラミングを学びたい大学生は、今一度考え直すことをおすすめします。
なんとなくプログラミングを学習した場合、途中でやる気がなくなり挫折しやすいです。
必要性が低いとモチベーションが維持しにくいですよね。
プログラミングに拒否反応がある人
プログラミングに拒否反応がある人は、プログラミング学習に向きません。
プログラミングは将来性が高く、大学生が学ぶメリットが多いスキルです。
一方ですべての人に向いているわけではなく、一定数向かない人も。
たとえば、プログラミングを見るだけで頭が痛くなる人。
文字列を見るのが苦手な人は、プログラミングを学ぶのが難しいです。
無料学習サイトや参考書を見て、プログラミングに拒否反応があった人は他スキルを習得するほうが良いでしょう。
下記の記事で大学生におすすめのスキルを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
プログラミング学習に取り組むべき大学生の特徴
ここでは、プログラミング学習に取り組むべき大学生の特徴を紹介します。
- ITエンジニアになりたい人
- 将来性が高く年収の高い業界を目指したい人
- 将来的に副業・フリーランスとして働きたい人
- アプリやゲームなど作成したいITシステムがある人
ITエンジニアになりたい人
ITエンジニアになりたい大学生は、プログラミングを学習すべきです。
プログラマーやシステムエンジニアなど、ITエンジニアになるにはプログラミングスキルが求められます。
大学生の場合は未経験OKの求人もありますが、大学生のうちにスキルを身につけたほうが就活で有利です。
下記のとおり、目指したいITエンジニアごとに学ぶべきプログラミング言語は異なります。
おもな業務内容 | 必要な言語 | |
Webエンジニア | Webサイトやアプリケーションの開発/運用 | HTML/CSS・JavaScript・PHP・Ruby・Python・Javaなど |
AIエンジニア | AIや機械学習の開発 | Python など |
プログラマー | 幅広いITシステムの開発 | Java・PHP・C言語・Python・C++・JavaScriptなど |
上記の内容を参考に、自分が目指したいITエンジニアに必要な言語を学びましょう。
ITエンジニアになりたい人はプログラミングを学ぶべきですね。
将来性が高く年収の高い業界を目指したい人
将来性が高く年収の高い業界で働きたい人には、プログラミングがおすすめです。
プログラミングを習得すればIT業界への就職を目指せますが、IT業界は将来性・年収ともに高いです。
将来性に関しては、ITシステムが欠かせない世の中であること。
AIやクラウドなど、今後の社会を支える技術の多くがIT業界発であることから高いといえます。
また年収に関しても、下記のとおり他職種と比べてもIT関連の職種が高いです。
年収相場 | |
ITエンジニア | 442万円 |
Webエンジニア | 496万円 |
AIエンジニア | 598万円 |
営業 | 391万円 |
一般事務 | 339万円 |
もちろんスキルや実務経験がないうちは、高収入は実現できません。
それでもITエンジニアは、自分の努力次第で将来的に高収入を目指せる職種です。
将来的にたくさん稼ぎたい人は、プログラミングの学習を検討すると良いでしょう。
将来的に副業・フリーランスとして働きたい人
将来的に副業・フリーランスとして働きたい人は、プログラミングを学ぶのがおすすめです。
プログラミングスキルがあれば、ITエンジニアやWebデザイナーとして副業・フリーランスへの独立が目指せます。
仮に新卒で他業種に就職したとしても、将来的なキャリアの幅が広がるのは魅力です。
また副業・フリーランスへの独立ができれば、自由度の高い働き方もできます。
パソコンとインターネット環境があれば、自宅やカフェなど時間・場所に縛られずに働けるのです。
今の時代、仕事とプライベートの両方を充実させたい大学生も多いはず。
副業・フリーランスへの独立で自由度の高い働き方をしたい人は、プログラミングを学んでみてください。
プログラミングは在宅ワークに適したスキルです。
アプリやゲームなど作成したいITシステムがある人
アプリやゲームなど、作成したいITシステムのアイデアがある人はプログラミングを学ぶべきです。
大学生のなかには、ビジネスアイデアや作成したいITシステムがある人もいるでしょう。
ITシステムが関係するビジネスを行うなら、プログラミングスキルは活用できます。
プログラミングスキルがあれば、下記のような幅広いシステムを開発可能です。
- XやInstagramなどのSNS
- Webサイト
- Web/スマホアプリ
- ECサイト など
プログラミングスキルがあれば、将来的に起業も視野に入ります。
自分でビジネスをやっていきたい大学生は、プログラミングを学ぶのがおすすめです。
大学生におすすめのプログラミング学習方法
大学生がプログラミングを学ぶ方法は、大きくわけて独学とスクールに通う選択肢があります。
ここでは、大学生におすすめのプログラミング学習方法を4つ紹介します。
- 本で学ぶ
- 学習サイトで学ぶ
- 学習サービスで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
本で学ぶ
参考書を使うことで、プログラミングの独学が可能です。
プログラミング向けの参考書はたくさん販売されており、難易度やプログラミング言語別に選択できます。
本であれば1冊数千円で準備できるため、手軽に学習を開始できます。
また、イラストや図など未経験者にもわかりやすい本も多いです。
プログラミングが理解できるか不安な人は、本から学習をはじめるのも良いでしょう。
たくさんある参考書から選べるのは魅力ですね。
学習サイトで学ぶ
プログラミングの基礎知識は、学習サイトでも学べます。
下記のような学習サイトを利用すれば、手軽にプログラミングを学べます。
学習サイトはアプリやWebサイトで学べるため、スキマ時間に少しずつ学習できます。
また、無料で利用できる教材も多く、予算が少ない人やお試しで学習したい人にもぴったりです。
イラストや動画など、未経験者にもわかりやすい工夫がされているため、無理なく学習できます。
本と同様、独学をはじめるときにおすすめの学習方法です。
下記でおすすめの学習サイトを紹介しています。
良かったら読んでみてください。
学習サービスで学ぶ
プログラミングスキルをしっかり習得したい人は、学習サービスで学ぶのもおすすめです。
下記のような学習サイトを利用すれば、低コストでプログラミングの基礎から実践学習まで学べます。
学習サービスは学習サイトと違い、有料な場合が多いです。
その分、教材の内容や学習範囲が充実しており、じっくりプログラミングを学べます。
プログラミングをもっと学びたいと感じた人は、低コストで利用できる学習サービスを検討すると良いでしょう。
もっとプログラミングを学びたいけど、スクールを受講するほどではない人におすすめです。
プログラミングスクールで学ぶ
ITエンジニアを目指したい人や本格的に学習したい人は、プログラミングスクールも検討してみましょう。
下記のようなプログラミングスクールを利用すれば、効率的に学習できます。
プログラミングスクールを利用すれば、講師の手厚いサポートを受けられます。
わからない点もレッスンや質問チャットなどで質問できるため、未経験から学び人も安心です。
とはいえ、プログラミングスクールは受講料が高く、受講しにくい人もいるかもしれません。
しかし、最近では分割払いで月々数万円で受講できるところ。
Skill Hacksのように費用が安いスクールもあります。
挫折なくプログラミングを学びたい人は、無理なく通えるスクールを選んでくださいね。
無料カウンセリングや体験会を利用すると、自分に合うスクールを選べますよ。
下記の記事でおすすめのスクールを詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
大学生がプログラミングを学ぶ意味はある【まとめ】
今回は、大学生がプログラミングを学ぶ意味があるか解説しました。
すべての大学生がプログラミングを学ぶ必要はありません。
一方で、ITエンジニアになりたい人や将来的に高年収を目指す人は学習する意味があります。
プログラミングに興味を持った人や、学習を決意した人は本記事を参考に学習をスタートしてくださいね。
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