大学生だからNISAとか関係ないな…
社会人になってから資産運用は考えればいいや
NISAという言葉は聞いたことがあるけど、自分には関係ないと思っている人もいるかもしれません。
しかし、資産運用の考え方は大学生も学んでいて損はありません。
またNISAは大学生でもはじめられるので、今のうちに少額から体験するのも1つの手です。
そこで今回は、大学生が注目すべき投資方法「新NISA」について詳しく解説します。

まだはじめなくても、NISAの概要を知るだけでも意味がありますよ。
※あくまでNISAの制度やメリットを紹介している記事です。投資の最終判断は情報を調べたうえで、ご自身の判断(自己責任)で行ってください。当サイトでは、投資によって発生した損失について責任は取れませんのでご注意ください。
そもそも「新NISA」とは?

ここでは、新NISAの特徴や一般的な投資との違いを紹介します。
- 新NISAの基本概要
- 通常の投資との違いとメリット
新NISAの基本概要

新NISA(少額投資非課税制度)は、2024年1月から始まった投資制度です。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つから構成されています。
つみたて投資枠では年間最大120万円まで、成長投資枠では年間最大240万円まで投資可能。
その運用益が非課税になるという大きなメリットがあります。
また投資可能期間が無期限化され、非課税保有限度額も総額1,800万円まで拡大されました。
つみたて投資枠は投資初心者でも始めやすいように、リスクの低い長期・積立・分散投資に適した商品のみが対象です。
成長投資枠では、個別株などリスクを取りつつ資産を増やせる商品も対象になっています。
通常の投資との違いとメリット
通常の投資では、得られた利益に対して約20%の税金(所得税15%、住民税5%)がかかります。
しかし、新NISAでは上限までなら投資で得た利益にまったく税金がかかりません。
原則確定申告も不要になるため、大学生でもはじめやすいですね。
またNISAの対象である投資信託でつみたて投資をすれば、売買の手間が減らせます。
積み立て設定をすれば毎月・毎週決まった日程で買付してくれるので、忙しい人も投資を続けやすいです。
もちろん、投資状況や投資する商品の分析は必要ですが、初心者でも始めやすいのはメリットといえます。
なぜ大学生が新NISAを始めるべき?

結論、少しでも投資に興味があるなら大学生でもNISAをはじめてOKです。
大学生のうちにはじめることで、社会人になるまでに金融知識が増やせます。
またうまくいけば、資産が増えるかもしれません。
ここでは、大学生がNISAをはじめるメリットを紹介します。
- 複利効果で「時間を味方にできる」
- 少額から始められる=バイト代でもOK
- 金融知識が身につく
複利効果で「時間を味方にできる」
投資において最も強力な味方は「時間」です。
複利効果により、投資期間が長ければ長いほど資産は大きく成長します。
例えば、月1万円を年利5%で運用した場合、
- 10年後:約155万円/元本:120万円
- 20年後:約406万円/元本:240万円
- 30年後:約815万円/元本:360万円
- 40年後:約1,482万円/元本:480万円
※野村証券みらい電卓
大学生の時点から始めることで、時間を味方につけて資産を増やせる可能性があります。
アルバイト代から月1,000円でもいいので投資に回すと、少しずつ増える経験が積めるかもしれません。
また時期を分散して投資することで、元本割れのリスクを減らせます。
20代のうちから投資を始めることで、老後資金や将来の大きな出費に向けた準備を効率的に進められるのです。

時間を見方につけると、資産を増やしやすいです。
少額から始められる=バイト代でもOK
新NISAの最大の魅力の一つは、月100円からでも始められること。
アルバイト代の一部を投資に回すことで、無理なく資産形成をスタートできます。
- 月500円の投資:コンビニコーヒー2杯分を我慢するだけ
- 月3,000円の投資:ランチを週1回自炊に切り替えるだけ
- 月10,000円の投資:アルバイトを月に数時間増やすだけ
投資するお金がないと思っても、少し我慢するだけで資金は見つかります。
とくに大学生は少額からスタートするので十分なため、はじめやすいでしょう。
もちろん少額投資では大きな利益は得られませんが、価格が上下する体験はできます。

投資体験が将来の資産形成につながることもあります。
小額からスタートし興味が出てきたら、資金を増やす。
もしくは社会人になってからを想定し、投資計画を立てるのもおすすめです。
金融知識が身につく
大学生がNISAをはじめることで、金融知識が身につきます。
NISAについて調べることで投資の種類やリスク、メリットなどを理解できます。
また自分が投資をはじめれば、世の中の見え方も変わるでしょう。
今まではスルーしていたニュースも、投資対象に関係があれば調べるようになるはず。
投資をきっかけに知識が増えると、さらに投資への意欲も増えるかもしれません。
また大学生のうちに投資経験があれば、社会人になって本格的に投資をするときに役立ちます。
自分のリスク許容度もわかるので、毎月の投資額も決めやすいです。

リスク許容度を超えて投資をすると、ハラハラして仕事に支障をきたすことも。

人それぞれ許容度は違うので、無理のない範囲で投資するのが大切です。
積立投資でたまに成果を確認するくらいがちょうどいい人もいますね。
大学生でも口座開設できる?条件と注意点

NISAは大学生でも口座を開設できますが、条件や注意点は確認する必要があります。
ここでは、NISA口座を開設する条件や注意点を解説します。
- 新NISAの対象年齢と収入条件
- 親の扶養や学業への影響は?
新NISAの対象年齢と収入条件
対象年齢 | 18歳以上かつ日本在住の人 |
収入条件 | なし |
備考 | 1人1口座のみ開設可能 |
新NISAは、18歳以上の日本居住者であれば誰でも始めることができます。
収入の条件はなく、アルバイト収入だけの大学生でも問題なく口座開設が可能です。
ただし、口座開設には本人確認書類(運転免許証/パスポートなど)やマイナンバーが必要となります。
なお、NISA講座は1人1口座しか開設できません。
そのため、開設するときは自分のお気に入りの証券会社を選ぶと良いでしょう。
親の扶養や学業への影響は?
新NISAでの投資自体は、扶養の条件に影響しません。
NISAで出た利益は非課税扱いであるため、そもそも扶養の対象外です。
利益を確定しても、扶養から外れる心配はしなくてよいでしょう。
また、学業との両立も心配する必要はほとんどありません。
つみたて投資枠は積立設定をすれば自動的に投資が続くため、忙しい時期でも投資活動に時間を取られにくいです。
NISAをはじめるにあたり、扶養や学業への影響は考えすぎる必要はないでしょう。

つみたて投資であれば、学習への影響はあまりないと考えられます。
大学生におすすめの証券会社3選【初心者向け】

ここでは、大学生におすすめの証券会社を3社紹介します。
- 楽天証券|楽天経済圏ユーザーに最適
- SBI証券|Vポイントでも投資可能
- マネックス証券|少額積立や米国株ファンドに強み
楽天証券|楽天経済圏ユーザーに最適

- 楽天ポイントを使った投資が可能
- 楽天銀行との連携でポイント還元率アップ
- 初心者向け投資信託の品揃えが豊富
楽天市場を含む楽天経済圏を利用するユーザーには、楽天証券がおすすめです。
楽天ポイントで投資ができる「ポイント投資」。
楽天銀行と連携することで取引に応じてポイントが貯まる「マネーブリッジ」など、楽天経済圏との連携が強みです。
スマホアプリも使いやすく、楽天ユーザーであればメリットが大きい証券会社です。
SBI証券|Vポイントでも投資可能

- 業界最大級の投資信託ラインナップ
- Vポイントを使った投資が可能
- 三井住友カードでVポイントがたまる
SBI証券はネット証券最大手で、投資信託の品揃えが豊富です。
Vポイントを使った投資も可能で、投資信託や個別株の購入に使用できます。
また三井住友カードを積み立て投資の支払いに設定し条件を満たすと、毎月Vポイントがもらえます。
とくに三井住友カードNLは年会費永年無料なので、大学生でも発行しやすいです。
日常的にVポイントを貯めている人や、人気の証券会社がいい人におすすめです。
マネックス証券|少額積立や米国株ファンドに強み

- 100円から始められる投資信託積み立て
- dポイントが投資信託購入に使える
- dカードでのクレカ積立でポイントがたまる
マネックス証券は、100円からの投資信託積立が可能です。
少額から投資がはじめられるため、最初は少額からスタートしたい人にもおすすめです。
またdポイントが投資信託のスポット購入に使えるので、dポイントをかしこく使いたい人にも向いています。
さらに投資信託のクレカ積立をdカードで行うことで、毎月dポイントが貯まります。
dポイント経済圏で生活している人は、ぜひマネックス証券を検討してみてください。
大学生が新NISAを始める手順5ステップ

ここでは、大学生がNISAをはじめる手順を紹介します。
- STEP1:証券会社を選んで口座開設
- STEP2:マイナンバーを用意して申し込む
- STEP3:新NISA口座の申請
- STEP4:商品(投資信託)を選ぶ
- STEP5:積立額と頻度を設定する
STEP1:証券会社を選んで口座開設
まずは自分に合った証券会社を選びましょう。
上記で紹介した3社の特徴を参考に、自分の生活スタイルや投資方針に合う会社を選択します。
口座開設はオンラインで完結することが多く、スマホからでも簡単に申し込めます。
STEP2:マイナンバーを用意して申し込む
口座開設時には、マイナンバーや本人確認書類が必要です。
マイナンバーカードをお持ちの方はそれ1枚で済みますが、通知カードしかない場合は別途身分証明書(健康保険証/運転免許証など)も必要です。
証券会社のサイトから必要事項を入力し、本人確認書類をアップロードしましょう。
STEP3:新NISA口座の申請
一般口座の開設が完了したら、NISA口座の開設手続きを行います。
これは証券会社のウェブサイトやアプリから簡単に申請可能です。
また証券会社によっては、口座開設時にNISA口座も同時に開設可能なケースもあります。
申請から口座開設までは、通常1週間程度かかります。
STEP4:商品(投資信託)を選ぶ
新NISA対象の投資信託から、自分に合った商品を選びましょう。
初心者には、以下のような世界分散型のインデックスファンドがおすすめです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
またアメリカの経済成長に魅力を感じる人には、下記のような商品もおすすめです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
手数料(信託報酬)が低く、長期投資に適した商品を選ぶことがポイントです。
慣れてきたら、成長投資枠を活用して個別株やアクティブファンドにも挑戦してみるのも良いでしょう。
STEP5:積立額と頻度を設定する
最後に、毎月の積立金額と引き落とし日を設定します。
無理のない範囲でスタートし、慣れてきたら少しずつ増やしていくのがおすすめです。
多くの証券会社では100円単位で設定できます。
まずは、月1,000円や3,000円など少額からスタートしてみましょう。
大学生なら「経験」に投資するのもおすすめ

大学生は投資も大事ですが、将来を見据えて経験に投資するのもおすすめです。
ここでは、大学生が経験に投資するメリットを紹介します。
- 自己投資=最強の資産形成
- 「お金の使い方」を学ぶことも投資の一部
- 旅行・趣味・恋愛も立派な”人生投資”
自己投資=最強の資産形成
お金を増やすことも大切ですが、大学生の時期こそ「自分自身」への投資も重要です。
下記のような資格取得やスキル学習を行えば、将来の仕事や副業に直結する可能性があります。
- プログラミングスキル
- TOEICなど英語資格
- コミュニケーションスキル
- ITツールの活用スキル など
投資にお金を使う前に自己研鑽にお金を使うことで、将来的に収入を増やす手段を作れます。
スキルを学ぶのに必要な教材やスクールなどのお金を使うことで、将来の自分に投資できます。
収入が増えると投資できる額も増えるので、大学生は自己投資をするのもおすすめです。
「お金の使い方」を学ぶことも投資の一部
大学生のうちにお金の使い方を学ぶことも、投資の一部といえます。
限られたアルバイト収入の中でやりくりする経験は、お金の感覚を養う絶好の機会です。
収入の一部を投資に回し、残りを生活費や娯楽費に適切に配分。
お金の使い方を管理する経験は、将来のマネープランにも役立ちます。
投資と消費のバランス感覚を大学時代に養うことで、社会人になってからの資産形成もスムーズに進められるでしょう。
旅行・趣味・恋愛も立派な”人生投資”
金銭的リターンだけが投資ではありません。
大学生活ならではの経験は、かけがえのない人生の糧となります。
たとえば、一見無駄に思える旅行や趣味、恋愛なども大学生のかけがえない経験です。
- 旅行
- 趣味
- 恋愛
- アルバイト
- サークル活動 など
大学生は比較的時間がある時期なので、思いっきり楽しむことで将来に活きる経験が積めます。
そのときは無駄だと思った経験も、社会人になってから役立つこともあるのです。
大学時代の思い出は、将来のモチベーションや人生設計につながることも。
金融投資や自己投資も良いですが、大学生活でたくさんの経験を積むことをおすすめします。

ときには失敗やつらい経験もするかもしれません。
でも大学生時代の経験はとても貴重な体験です。

失敗を恐れず、興味のあることにチャレンジしてほしいです。
経験とお金、両方のバランスを取るのが大事
経験とお金、両方のバランスを取りながら取り組むことが大切です。
NISAは「未来の金銭的安定」のための投資。
経験への投資は「人生の豊かさ」や「人間力」を育てるための投資です。
どちらも人生をよりよくするのに必要なため、バランスよく経験すると良いでしょう。
具体的には、月3,000円はNISA投資へ。
月5,000円は自己投資へ使うなど、計画的に両方の経験を積んでいくのがおすすめです。
大学生がNISAをはじめるときの注意点

ここでは、大学生がNISAをはじめるときの注意点を紹介します。
- 生活費を削って投資しない
- 短期的な利益を期待しすぎない
- SNSや広告などの怪しい勧誘に注意
生活費を削って投資しない
NISA投資をはじめるときは、生活費を削ってまで行わないようにしましょう。
投資は「余剰資金」で行うものです。
食費や学費など、必要な生活費を削って投資に回すのは避けましょう。
無理な投資計画は長続きしないだけでなく、学生生活の質を下げてしまう可能性があります。
まずは最低限の生活費を確保した上で、余ったお金から少額ずつ投資に回すことをおすすめします。
短期的な利益を期待しすぎない
NISAをはじめるときは、短期的な利益を期待しすぎないことが大事です。
NISAは長期投資のための制度です。
数ヶ月や1年程度で大きな利益を期待するのではなく、5年・10年と卒業後も含めた長期的な視点で取り組みましょう。
株式市場は短期的には上下動を繰り返しますが、長期的には上昇傾向にあります。
一時的な下落に一喜一憂せず、コツコツと積み立てを続けることが成功の秘訣です。
SNSや広告などの怪しい勧誘に注意
SNSや広告などの怪しい勧誘に注意しましょう。
最近では、投資初心者を狙った詐欺や悪質な勧誘が増えています。
とくにSNSでの「必ず儲かる投資法」や、「仮想通貨で大儲け」などの甘い言葉には要注意です。
また学生向けの投資セミナーと称して、高額な情報商材。
FX自動売買ツールなどを販売するケースもあります。
新NISAは国が認めた制度であり、対象商品も厳選されています。
怪しい投資話には手を出さず、堅実な資産形成を心がけましょう。
まとめ:今こそ大学生が新NISAを始めるチャンス!

新NISAは大学生の今から始めることで、複利効果の恩恵を最大限に受けられる投資制度です。
少額からでも始められて税制優遇もあるため、投資初心者の大学生にもぴったりです。
ただし投資だけでなく、自己成長や経験にもバランスよく「投資」することが大切です。
お金と時間、両方の資産を賢く活用して将来の選択肢を広げていきましょう。
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