
地域おこし協力隊とは何なのでしょうか?
都市部から地方へ移住して一定期間地域のために活動する「地域おこし協力隊」という制度があります。
最近ではこの制度を利用して地方への移住を考える人も増えてきているので聞いたことがある人も多いでしょう!
しかし、具体的に地域おこし協力隊がどういう制度でどういう目的で行われているのかを知っている人は少ないかもしれません。
そこで今回は、地域おこし協力隊とは何なのか解説しつつ、その目的や活動内容を紹介していきます!
地域おこし協力隊とは?制度の目的を紹介
地域おこし協力隊とは総務省が実施する制度で、簡単に言うと都市部から地方への移住を促進する制度です。
制度概要
都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、生活の拠点を移した者を、地方公共団体が「地域おこし協力隊員」として委嘱。
隊員は、一定期間、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、 農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組。
引用元:地域おこし協力隊の概要(総務省)
地域おこし協力隊は、地方に移住して給料をもらいながら地域おこしに関わる活動を行える制度です。
また、地域おこし協力隊の活動を通して地域の魅力を感じてもらい地域への定住の準備をしてもらう期間ともいえます。
地域おこし協力隊は3年までと期限付きではありますが、地域の活性化などの活動を行うことが可能です。都会から地方に移住するとしてもいきなり定住するのは簡単ではありません。
地域おこし協力隊として活動をしながら、期間満了後の定住に向けて準備をしてほしいという意味を込めた制度でもあります。
給料などの費用は国が負担することになっているの地方自治体には負担が少なく、地方への定住者を増やして地方の活性化を図りたいという目的があります(#^.^#)

定住者を増やすための制度ともいえます!
ちなみに、地域おこし協力隊では給料をもらいながら活動をすることになりますが、条件は規則では以下の通りとなっています。
地域おこし協力隊員の活動に要する経費
隊員1人あたり400万円上限 (報償費等200万円〔※〕、その他の経費(活動旅費、作業道具等の消耗品費、関係者間の調整などに要する事務的な経費、定住に向けた研修等の経費など)200万円)
※ 平成27年度から、隊員のスキルや地理的条件等を考慮した上で最大250万円まで支給可能とするよう弾力化することとしている(隊員1人当たり400万円の上限は変更しない。)
引用元:地域おこし協力隊の概要(総務省)
これだと分かりにくいかもしれませんが、規定では上記のようになっています。
実際は地域ごとの給料は異なっており、16万6千円で設定しているところが多いようです。平均では15万~20万円くらいが相場となっています。
給料としてはそこまで高くはありませんが、地域おこし協力隊の場合には副業ができることも多い(地方自治体の規則による)です。
あからさまな労働は難しいかもしれませんが、ブログなど経験を活かせるものなら可能ですね(*^-^*)
地域おこし協力隊の活動内容!
(地域協力活動の例)・ 地域おこしの支援(地域行事やイベントの応援、伝統芸能や祭の復活、地 域ブランドや地場産品の開発・販売・プロモーション、空き店舗活用など商店街活性化、都市との交流事業・教育交流事業の応援、移住者受け入れ促 進、地域メディアなどを使った情報発信 等)・ 農林水産業従事(農作業支援、耕作放棄地再生、畜産業支援等)・ 水源保全・監視活動(水源地の整備・清掃活動等)・ 環境保全活動(不法投棄パトロール、道路の清掃等)・ 住民の生活支援(見守りサービス、通院・買物のサポート等)・ その他(健康づくり支援、野生鳥獣の保護管理、有形民俗資料保存、婚活イベント開催 等)
上記の内容が総務省が想定している地域おこし協力隊の活動例です。
さまざまな活動がありますが、地域行事に参加したり、地域の魅力を情報発信したりするというのは私たちがイメージする活動ですよね(*^-^*)
その他にも、個人の希望によって農業に従事して農業を学んだり、鍛冶師など工房を持っているような職人に技術を学んだりすることも可能です。
定住した後の仕事を探している人も多いので、職業系の活動を選択する人も少なくありません!
実際に私が今住んでいる地域でも地元のお茶をブランド化する企画を行っていたり、農業を学びながら将来的には独立を目指している人がいたりします。
地域おこし協力隊といっても活動内容はさまざまなので、自分の取り組みたいことを持っておくことが大事です!

地域おこし協力隊になるときにあると良いスキル!
地域をPRできる発信力
地域おこし協力隊になるときに必須のスキルというのは特にはありません。規定をクリアしていて面接や書類選考を通過できれば、地域おこし協力隊になることができます。
しかし、地域おこし協力隊であれば地域をPRできる発信力があると良いでしょう!
やはり地元の人たちからしても外部から来た主に若者には、地域の魅力をたくさん発信してほしいと思っていることが多いです。
SNS・ブログ・写真・Youtubeなど現代にはさまざまな媒体があるので、どれでもいいですが地域の魅力を発信できるスキルはあった方が良いでしょう。
地方には自然が豊かな場所も多く、きれいな風景も魅力の1つです。こうした地方にしかない魅力を写真や動画を使って情報発信するのも良いのではないでしょうか(#^.^#)
地域住民と関係が築けるコミュニケーション力
地域おこし協力隊として活動する中で地域住民とのかかわりというのは避けては通れません。
地域のお祭りを開催するにも地域をPRするために企画を考えるときにも地元の人とコミュニケーションを取らなければ成功させることはできないでしょう!
そのため、地域おこし協力隊として活動するならコミュニケーション力が必要です。
特に地方には若者だけでなく高齢のおじいちゃんおばあちゃんも多いので、年上の人と関係が築ける力もなければいけません(*^-^*)

【まとめ】
都会から地方への定住者を増やすための制度「地域おこし協力隊」。地域おこしに協力隊になる移住者も制度を利用する地方自治体もメリットがある制度となっています。
もちろん、地域おこし協力隊の制度に全く問題がないわけではありませんが、地方へ定住したい人がいることも事実です。
住んでみたい地方がある人や地方を活性化する取り組みに興味がある人はぜひ、地域おこし協力隊に挑戦してみてはいかがでしょうか(#^.^#)
ちなみに、地域おこし協力隊の制度を利用して地方へ移住したい場合、まずは情報収集をすることが大事です。
「AP地方創生プロジェクト」では地方移住のための情報や地域おこし協力隊になるための情報を入手することができます。登録も無料なので登録しておきましょう(#^.^#)